AIO対策・LLMO対策・GEO対策は、別々の施策ではありません。どれも「AI検索の回答に引用・推薦される側になる」ための取り組みを指し、実際にやることは大きく重なります。違うのは、見ている相手がGoogleか、ChatGPTなのか、生成AI全般なのかという射程です。2026年9月6日に実測した検索需要では、呼び方が「AIO」と「GEO」に寄ってきています。
呼び方が4つあるのは、見ている相手が違うから
AIO対策、LLMO対策、GEO対策、AEO対策。この4つは同じ領域を指す別の呼び名です。共通しているのは、AIが出す回答の中に自社の情報が引用・推薦される側になる、という目的です。違いは、どのAIを主に見ているかと、その言葉を使い始めた側にあります。
| 呼び方 | 主に見ている相手 | 言葉の中身 |
|---|---|---|
| AIO対策 | Googleの「AIによる概要」(AI Overviews) | 検索結果の最上部に出るAIの要約に引用されるための最適化 |
| LLMO対策 | ChatGPTなどの大規模言語モデル | 大規模言語モデル(大量の文章を学習して回答を生成するAI)に向けた最適化 |
| GEO対策 | 生成AI全般 | Generative Engine Optimization(生成エンジン最適化)の略 |
| AEO対策 | AIが出す回答枠 | 同じ領域を指す言い方のひとつ。使われる頻度は上の3つより低い |
呼び分けが起きたのは、AI検索が一度に登場したわけではないからです。Googleの検索結果にAIの要約が出るようになった側から見れば相手はGoogleで、ChatGPTに聞かれる側から見れば相手は大規模言語モデルになります。同じ作業を、違う窓から名付けたのが今の状態です。
検索需要にもその濃淡が出ます。2026年9月6日にラッコキーワードで実測した月間検索数(集計期間2025年8月〜2026年7月)は、「AIO対策」が4,400回に対し、「AI Overview 対策」は170回でした。Googleの機能名をそのまま打つ人は少なく、短い呼び名のほうに検索が集まっています。
伸びているのはAIOとGEO、LLMOは横ばい
同じ日の実測で、呼び方ごとの月間検索数と前年比を並べました。前年比は直近12ヶ月平均と直近月の比較です。
| キーワード | 月間検索数 | 前年比 |
|---|---|---|
| AIO対策 | 4,400回 | +128% |
| LLMO対策 | 2,900回 | −9% |
| GEO対策 | 1,300回 | +82% |
| AI検索 対策 | 480回 | +37% |
| AI検索 SEO | 320回 | −63% |
| AI Overview 対策 | 170回 | −41% |
読み取れることは3つあります。1つ目、量では「AIO対策」が頭ひとつ抜けています。2つ目、伸び率で見ると「AIO対策」+128%と「GEO対策」+82%が上がり、「LLMO対策」は−9%で足踏みしています。3つ目、「AI検索 SEO」−63%、「AI Overview 対策」−41%と、説明的な長い言い方は縮んでいます。言葉が短いほうへ収れんしている途中です。
調べる側の立場では、どの語で検索しても出てくる記事の中身はほぼ同じ範囲を扱います。それでも情報量が多いのは検索数の大きい語なので、最初に打つ語は「AIO対策」が効率的です。

依頼先を探す段階の語も動いています。「AIO対策 費用」は260回で+228%、「AIO対策 会社」は170回で+51%、「AIO対策 やり方」は110回で+57%。「LLMO対策 費用」も140回で+32%です。「AIO対策 費用」と「AIO対策 やり方」は、実測データ上で出現から1年以内の新しい語でした。金額の相場はAIO対策の費用相場と、見積もりの読み方で実額を集計しています。
どの言葉で情報を集めればよいですか。
「AIO対策」を軸にして構いません。月間検索数4,400回とこの領域で最も大きく、前年比+128%で伸びています。ChatGPTでの見え方を重視するなら「LLMO対策」(2,900回)を足します。3つの語を別々に調べても、出てくる施策の中身は重なります。
やることは重なる。土台は通常のSEO
Google 検索セントラルの公式文書は、AI機能向けに特別な最適化を用意する必要はなく、通常の検索向けのベストプラクティスがそのまま基礎になる、という趣旨で書かれています。一次情報はAI機能とウェブサイトと生成AI機能向けのサイト最適化ガイドにあります。
呼び方が違っても、実際の作業として挙がるものはほぼ共通します。2026年9月6日に「GEO対策」を検索したとき、最上部の「AIによる概要」は、結論を先に書く構成、一次情報、E-E-A-Tを施策として列挙していました。呼び名としてはGEOでしたが、内容はAIO対策の記事に書かれるものと変わりません。
- 一次情報を書く:自社で測った数字、実際にあったやりとり、日付。他社の記事の言い換えはAIの回答でも引用されにくい。
- 結論を先に書く:見出しの直後に答えを置く。AIは回答の断片として抜き出すので、探さないと結論が出てこない文章は使われにくい。
- 構造化データを入れる:記事や店舗の情報を機械が読める形式で書くコード。書き方の基準は構造化データに関する一般的なガイドラインにある。
- よくある質問をQ&Aの形で置く:質問文とその答えの組は、AIの回答にそのまま使われやすい形をしている。
- llms.txt を置く:AIに読ませたい情報をまとめたテキストファイル。「llms.txt 書き方」の月間検索数は170回で、実装側の語としては小さい。
- 内部リンクをたどれる形にする:クロールできるリンクの書き方はGoogleが推奨するリンクのベストプラクティスにまとまっている。
違いが出るのは「測れるかどうか」
施策が重なる一方で、結果の確かめ方には差が出ます。Googleの「AIによる概要」は、検索結果を自分で見れば引用元のドメインを確認できます。2026年9月6日に4つの語で1ページ目を確認したところ、「AIO対策 費用」「AIO対策 会社」「GEO対策」「パーソナルジム ホームページ制作」の4語すべてにAIによる概要が出ていました。
引用元と自然検索の顔ぶれは重なります。「AIO対策 会社」では、概要の引用元2件が、そのまま自然検索の上位にも並んでいました。AIの要約に載る前段として、通常の検索で上位に出ている状態が要るという関係がここに見えます。AIO対策とLLMO対策が別物でないのは、この土台を共有しているからです。

ChatGPTなどでの言及は、これが効きません。回答は聞き方や利用者ごとに変わり、検索順位のように毎日同じ条件で数えられる指標がありません。実務では、同じ質問文をいくつか固定して、月に一度その回答に自社が出るかを記録する形になります。順位のような連続した数字にはなりません。AI検索での言及回数を保証する提案があれば、どう数えるのかを先に確認します。
SEOはもう不要になりますか。
Googleの公式文書は、通常の検索向けのベストプラクティスがAI機能向けの基礎だという趣旨で書かれています。実際の検索結果でも、AIによる概要の引用元は自然検索の上位と重なっていました。SEOの置き換えではなく、その上に測り方と書き方が足された状態です。
今から始めて遅くありませんか。
依頼先を探す段階の語は、まだ小さい規模です。「AIO対策 費用」260回、「AIO対策 会社」170回、「AIO対策 やり方」110回で、いずれも前年比プラス。うち2語は出現から1年以内でした。市場としては拡大の途中で、検索する人の数もこれから増える側にあります。
始めるときの順番
呼び方を決めてから動くのではなく、次の順で1つずつ確かめます。1と2は費用ゼロで今日できます。
- 1
自社の名前と主力サービスで検索する
AIによる概要が出るか、出るなら引用元がどこかを見ます。自社が引用されているか、競合だけかで打ち手が変わります。同じ語をChatGPTにも聞いて、回答に自社が出るかを記録します。
- 2
Search Consoleで今の見え方を押さえる
どの語で表示され、どの語でクリックされているか。無料です。ここで数字を取っておかないと、後から施策の前後を比べられません。
- 3
一次情報を1本書く
自社で測った数字、実際の事例、日付の入った事実。この記事も同じで、2026年9月6日に自分で実測した検索数と検索結果だけで書いています。他社記事の要約は、AIの回答でも引用されにくい。
- 4
技術の土台を入れる
構造化データ、llms.txt、たどれる内部リンク、サイトマップ。一度入れれば以後の記事すべてに効きます。
- 5
月に一度、同じ条件で測り直す
検索順位、表示回数、AIによる概要の引用元、固定した質問文へのChatGPTの回答。条件を変えずに記録し続けることが、この領域では比較の唯一の手段になります。
外注を考えるのは、この5つのうち3以降に時間が取れないと分かってからで十分です。1と2をやっておくと、依頼先の話を自社の数字と突き合わせて聞けます。
参考:当社の場合
テマナシSEO/LLMOは、月額¥50,000(税込・最低6ヶ月)で新規記事を月8本書き、構造化データ・llms.txt・内部リンクの実装と月次レポートまでを含めています。呼び方でメニューを分けてはいません。上に書いたとおり作業が重なるからです。AI検索での言及回数は保証の対象にしていません。含むもの・含まないものは料金ページに行単位で載せています。
参考資料・一次ソース
- AI機能とウェブサイト— Google 検索セントラル
- 生成AI機能向けのサイト最適化ガイド— Google 検索セントラル
- Googleが推奨するリンクのベストプラクティス— Google 検索セントラル
- Search Console検索パフォーマンスの見方— Google Search Console ヘルプ
AUTHOR
この記事を書いた人

杉山 誇京
株式会社FiTin 代表・テマナシSEO/LLMO運営
デジタルマーケティング大手・オプト出身。大手メーカーから飲食店舗まで、幅広い業種のマーケティング支援に携わってきた。現在はマーケティングと開発の両方を武器に、EC・店舗・住宅など業種を問わずWeb集客サイトを自ら制作・運用している。
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